暗いは明るい、明るいは暗い。
次の2枚の写真は、ほとんど同じ時間に、
同じ条件(カメラもレンズも絞りも露出も)で撮ったものです。

こちらの写真は、
明るいところにピントを合わせたので全体的に暗くなりました。

一方こちらの写真は、
暗いところにピントを合わせたので写真全体が明るくなりました。
私がこの写真を撮ったとき、
自分の中には陰影礼賛のイメージがありました。
古民家の天井からぶら下がった大きな鈴が、
ぼんやりとした暗さの中にあるさまを撮りたかったのです。
ですが、明るすぎたり暗すぎたりで、
どちらもtoo much な感じでうまくいきませんでした。
これはカメラ内蔵の露出計がフレーム内の光量を計り、
コンピュータが良いと判断した数値の結果なのです。
コンピュータがベストだと思って撮られた写真が、
必ずしも撮影者である私にとってベストとは限りません。
シャッターを押せば写真は撮れます。
撮れるには撮れるものの、自分の思いを映した写真を撮るためには
露出とか絞りとか、そういうちょっと面倒に思えることを、
少し知っているだけで自分の思いに近づけるのかもしれません。
なんとなく、これって人の気分と似ているかも。
光量を加減する露出を補正することで写真が変わるように、
気分が暗くなった時、自分なりの露出補正をすればいいんじゃないかな…。
オートセンサーが万能じゃないってことを、カメラが教えてくれた気がします。
+ + +
私にとっての裁縫は、気分がプラスに向かう露出補正のようなもの。
あの日のワンピースを仕上げられぬまま、
なかなか裁縫箱を開くことができないでいるけれど、
それはまぁ、自分に篭らずにすむオッケーな日々とも言えるのかな。
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